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コラム − ATに優しい走り方

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ATに優しい走り方

みなさんは、信号待ちのときにATのセレクターをどうしていますか? 私はたいてい【D】レンジのまま待っているのですが、止まるたびに【N】レンジにする人も少なからずいるようです。果たしてATのためにはどちらが良いのか、ATのメンテナンス頻度の多い信頼できるメカニック氏に見解を伺って来ました。

それによると、『【D】レンジのまま止まっているのも負担になるが、セレクターを小まめに動かして断続を繰り返すのも負担になる。【N】レンジにしていた場合、誤ってそのままアクセルを踏んでしまい、慌てて回転が落ち切る前に【D】にシフトすると大きなシフトショックが発生してダメージを与える可能性があるので、それを考えると【D】レンジのまま待っていた方がリスクが少ないかな』とのことでした。

ただし、これは信号待ちやノロノロ動く渋滞の中での話で、事故渋滞などで時々しか動かないといった状況では【N】レンジにした方がいいとのこと。一方で『最近の国産車のATはすっごく強くなっているし、大多数が10万kmも走れば多い方という代替サイクルを考えると、あんまり細かいこと気にしないでもいいかもね』という言葉も聞きました。

話を総合すると、「今の国産車ならどちらの方法でも大勢に影響はない。ただし、止まる度に【N】レンジにする場合は発進の少し前に【D】レンジに入れて、エンジン回転数が落ちてからアクセルを踏むことを心がける」というのが一応の結論。

唯一『絶対にやっちゃダメ!』と釘を刺されたのが、クルマが停止する寸前にセレクターを【N】にシフトしてしまう行為。MT車に乗っていた頃のクセなのかタクシーの運転手さんがよくやるようなのですが、これは一瞬とは言え動いているATにフルードが回らなくなるので、絶対にやめた方がいい、とのことでした。

その昔、知人のBMW635CSIを動かすときに「国産車のつもりで動かしちゃダメだぞ! ドライブ(=【D】レンジ)とバック(=【R】レンジ)の切り替え時には、1度ニュートラル(=【N】レンジ)に入れて、必ずエンジン回転が上がってからシフトしろよ』と言われたのを思い出します。

その辺も伺ったところ、『確かに昔のヨーロッパ車のATは弱かったですね。でも最近はだいぶ強くなりましたし、日本製のATを積んでいるモデルも多いので、新しいモデルは問題ないでしょう。ただ、日本車も含めて1980年代までのモデルは注意してください』ということでした。

ATが壊れるとリビルド品を使っても20万円前後の費用がかかります。10年以上前のモデルになると直そうにもパーツが出て来ないケースもありますから、特に古いクルマのオーナーはATの扱いに注意してくださいね。

(2005年10月3日)

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