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コラム − 『タイヤの裏組み』って知ってます?

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『タイヤの裏組み』って知ってます?

『タイヤの裏組み』という言葉、ご存知ですか? 普通にクルマと付き合っている限りはまず耳にすることはないと思いますが、サーキットでは割と日常的に使われている言葉なんです。

例えば右コーナーの多い筑波サーキットの場合、いちばん磨耗の早いタイヤは左フロント。続いて右フロント、左リア、いちばん減らないのが右リアとなります。

サーキット走行に使うレベルのタイヤには、すべからくローテーションが指定されています。ここで言うローテーションとはタイヤの回転方向のこと。愛車のタイヤ側面を確認してみてください。矢印と一緒に「ROTATION」の文字が刻まれていたら、その矢印の方向に回る側にしか装着してはいけないという証明です。このタイヤローテーションは、タイヤのグリップ特性や雨天時の排水性に大きく影響するため、絶対に守らなければなりません。

4本のタイヤの磨耗具合を均一にするために、前後左右のタイヤを入れ替える、前出とは意味合いの異なるいわゆるタイヤローテーションは、スタッドレスタイヤとの履き替えのときなどに実施されている方も多いと思いますが、回転方向の決まっているタイヤは左右を入れ替えると逆回転になってしまうため、前後しか入れ替えができません。

パターンタイヤで行なうレースの車両も同様で、適宜前後のタイヤを入れ替えるのですが、前に説明したように筑波ではどうしても左タイヤの方が早く減りますし、個々のタイヤを見てもコーナリングフォースの集中する外側が早く減ってしまいます。

一般的にはそうなったら4本まとめて交換となるわけですが、実はレースの場合タイヤがある程度減って溝が浅くなった方が接地面の剛性が高まって、コントロールしやすくタイムも出るため、ここで交換してしまうのはすっごくもったいないんですね。

そこで実施するのが『裏組み』。一度ホイールからタイヤを外し、内側と外側をひっくり返してホイールに組む。タイヤを裏返しに組み替えるので『裏組み』と呼ぶわけです。

こうすると、残り溝の多い右側のタイヤを左に履くことができますし、個々のタイヤも内側と外側が入れ替わりますから、「オイシイ」状態でもう少し走れるわけです。

一般車ではこんなタイヤの減り方はしませんから関係ないハナシですが、クルマ絡みの雑学としてひとつ。

(2006年8月1日)

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