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ドライバー参戦レポート 全日本ラリー選手権 第1戦 ツール・ド・九州 in 七山 第2戦 MACラリー2005 第3戦 シンフォニーラリー2005 第4戦 2005 RTC RALLY in SHINTOKU
東日本ラリー選手権 第1戦 FRCマウンテンクロスラリー2005 最終戦 FRCオータムプラクティス2005
ナビゲーター参戦レポート 全日本ラリー選手権 第1戦 ツール・ド・九州 in 七山 第3戦 シンフォニーラリー2005inひよし 第4戦 2005 RTC RALLY in SHINTOKU
東日本ラリー選手権 第1戦 FRC RallyMoutainCross 2005
2005全日本選手権ラリー ナビゲーター参戦レポート 第4戦 2005 RTC RALLY in SHINTOKU
やってきました北海道! 私たちの大好きな、オールダートのラリーです。 一昨年は優勝、去年はリタイヤ&上原さん肋骨損傷、とくれば、今年は優勝・・・のはず!(根拠なし) 去年、痛い思いをしていない私にとっては、北海道のラリーは良い思い出のみがある、楽しい楽しいラリーです。 木曜日の早朝のフェリーで北海道に向かいますが、上原さんの体調は最悪の模様。 久しぶりに会った最初の印象は、「う、上原さん、やつれてる・・・」。 こんなんで真夏のラリーを乗り切れるのか。かなり心配です。 と言いつつも、夕陽をバックに写真を撮ったり。
今回のラリーでは、SSゴール地点にタイムが掲示されているので、現時点の状況がわかりやすくなっています。 うちのゼッケンまでのトップは、もう1人の上原利宏選手で3分06秒4。うちは3分11秒1。・・・キロ1秒離されたか。 この後、プール地点で前後のタイムを聞いてみると、なんと06秒0と、06秒8がいるではありませんか。 現時点で4位。・・でも、キロ1ならきっと追いつける!
SS2:(4.73km・・SS1と同じ林道) 一度サービスに戻り、先ほどと同じ林道を走ります。 今度はロストなく読めた・・・が、なんだ?ストレートで全然伸びない! 踏んでるのに、全然ふけてない・・・どこかおかしい!? ゴールまでたどり着いたけれど、タイムは12秒7。さっきより落ちてる。 「なんかおかしい・・全然ふけないし、オイルくさい」なにーー! 次のサービスまでは、あと1本のSSを走らなくてはいけません。なんとかもう1本、もちますように・・! 現時点で6位。トップとは14秒差、5位とは4秒差。マシンさえ無事ならまだまだいける!
SS3:(2.34km) オフロードサーキットのSSです。距離が短いので、マシントラブルの不安がある私たちには助かります。 スタート前に、何度かアクセルをふかしてみましたが、特に問題はない様子・・・? とにかく、ここを無事に走って、サービスまで行こう!
アップダウンがきつく、クレストの先のコーナーが全く見えないこともしばしば。こんなところでノート読み違えたら大変なことになる・・・!集中して読み上げますが、それにしても、こんなところをノートを信じて走れるドライバーって本当に・・・絶対にどこかおかしい(笑) マシントラブルも発生せず、無事にゴール! タイムは・・・「あれ、ベスト?」「はい、ベスト!」 全車通過後に最新情報で確認してみると、おお、うちがベストだ!!とはいえ、距離の短いSSなので、大きな差はつけられませんでした。しかしここで、5位に浮上。4位の森選手には2秒差、2位と3位には3秒差です。 よし、いけるいける!!
サービスでマシンを見てもらいましたが、ラジエーターのキャップが緩んでいたのか、水がかなり減っているとのこと。それでさっきはオーバーヒートしてたのか?でも水温はそんなに上がってなかったみたいだし・・・ 疑問を残したまま、サービスを出発します。
SS4:(4.73km・・SS1、SS2と同じ) さて、本日最後のSSです。 最初はぼろぼろだった上原さんも、だんだん元気になってきました。おそらくさっきのSSベストが効いていると思われます(笑) 「やっぱさあ、SS3ベストときたらさ、SS4もベスト取りに行くってのがドライバーじゃねえ?」 「そうよそうよ!やっぱそうよね!いけると思うな、私!」 こんな会話をしていたら、今回サービスをお願いしていた関根さんが一言。 「いや、頼みますから今日は全部完走してください。いくなら明日の8kmでいきましょうよ(笑)」 いくなら明日の8kmで、って・・・・この場合の「いく」が、『気合を入れていく』ではなく、『落ちる』に聞こえてしまうのは気のせいでしょうか(笑)?
どちらにしても、結局は自分のリズムで走るのが一番いい!ということで、あえて「どういうつもりで走るか」は考えず、自分達のベストの走りをしよう、ということになりました。(私たちの場合、『=攻める』ではありますが・・) この林道を走るのはもう3回目になるので、轍も深くなり、道は大分荒れてきています。こうなるとパワーのあるDC5が有利です。 何度も不安定な動きをしながらも、インテはなんとか道の上にいます。「(道に)戻して、戻して!」と何度も叫びながら、 指はノートの上で次のコーナーを確認し、ひたすら前を見ます。インテは何度も路肩の雑草の上を走りながらも、ちゃんと道に戻ってきてくれます。(というか、上原さんがんばれ(笑)) 「・・・30、4Rでゴール!!」 やったー!1日目完走だーー!
タイムは3分12秒2。トップの上原選手と森選手は、同秒の12秒0。惜しい!! ここで4位に浮上。2位と3位には2秒差です。トップの上原選手とは13秒差ですが、勝負はおそらく、明日の8kmのロングSSになるでしょう。15秒差以内にいれば、まだまだひっくり返すことはできます。 久しぶりに、1日目を全て完走し、パルクフェルメにマシンを入れて、宿に戻ります。
「久しぶりだね、競技続行のまま眠るのって!」 「おお、そうだな!」 「こんなに幸せなのね・・・・おやすみ〜!」 「おう、明日はがんばるぞ!」 ああ、なんて幸せなのでしょう。まだ私たちは競技続行中なのです! おやすみなさ〜い!
8月7日(日)【Leg2】 さて、2日目です!勝負は今日にかかっています。 最初はボロボロだった上原さんも、すっかり元気になった模様。昨日もばくばく焼肉食べてたし(笑) さあて、ひっくり返しにいきますよ〜〜〜!! 気分もノリノリ、勝つ気満々!!天気も良いし、寝不足ながらも気分は良好! 朝もやが飛ばされてゆく北海道の景色をパチリ。
「3・・2・・・1・・スタート!!・・・3L、30、4R、50・・」 この林道は1本目だけあって、かなり砂利が浮いています。しかも私たちは4番手なので、リグループにより、出走順もBクラス4番目と早まったので、まだ路面の浮き砂利は掃けていない状態。走りにくい・・・! 「ストレート60、6R、80・・・!」SSスタート地点から見えるストレート。軽くクレストになった6Rを抜け、長いストレートに入ります。その途端、リアが大きく流れて挙動が不安定に・・!でもいつも、この状態から立て直してきた。今度だって、きっと立て直せるはず!「がんばってっ!ストレートエンドは3L!ストレートエンドは3L、30・・!」左手はノートの次のコーナーを押さえて、目はひたすらストレートエンドを見る。インテは大きく右に振れたかと思うと、左に振れ、そしてまた大きく右へ・・・右2輪はもう路肩の雑草の上を走っています。車体が右に軽く傾いているのが分かる。でも、戻る、戻るはず、戻せるはず!!でも、重いDC5は一度振れ始めるとなかなか戻ってはくれません。 「がんばってっ!ストレートエンドは3L!」もう一度叫んだところで、右の路肩の感触がなくなりました。緩やかに下っているように見えて、どうやら途中からは急勾配になっていた様子。インテは大きく右に傾き、次の瞬間、横転し始めた・・! ガン!ガン!という強い衝撃が体に響く。どうやら衝撃で、目を閉じてしまったらしい。体にかかる衝撃で、2回転半したことが分かりました。けれどなかなか勢いは止まらない。こりゃ結構いくな・・・と思った瞬間、フワッと宙に浮く感覚が! ここで、「自分が目を閉じている」ことに気づきました。 「一体今、どうなってるんだ?」そう思って目を開くと、屋根を下にしたまま、空中を落下していくのが分かりました。自分の中では全てがスローモーションなのに、目の前の景色は、上下逆のまま、すごい勢いで過ぎてゆきます。 やばい、屋根から着地する!と思った次の瞬間、ものすごい衝撃と共に、体が逆さまに叩きつけられ、次に大きく前に振られ、シートベルトが緩んだために(衝撃を吸収するために、少し緩むようになっているのです)体はシートから浮き、膝が前方のナビ道具入れ(アルミ製)に激突し、さらにそのまま左半身がドア側に叩きつけられます。 同時に目の前には、フロントガラスにびっしりひびが入り、内側に大きくめりこんできたのが見えました。 体が大きく前に振られ、目の前にフロントガラスが迫ったとき、咄嗟に左手を前に出していることに気づきました。 『落ちるとき、転がるときに、手を出しては絶対にいけない』これは鉄則として、何人もの先輩ラリーストから教えられてきたことなのに、目の前にフロントガラスが迫ってきたためか、本能的に手が前に出てしまったようです。 「やばい!!手を出しちゃいけないのに!」 インテはさらに、もう反転しようとしています。ガラスや土や石が、がらがらと音を立てて落ちてくるのが聞こえます。 咄嗟に前につこうとしていた左手をひっくり返して、手のひらでヘルメットの目の部分を覆って押さえました。次の瞬間には、ガラスや土や石が大量に流れこんできて、隣からは、上原さんが「うわーーっ!」と叫ぶ声が聞こえます。 手の甲にガラスや土や石が大量にばしばしと当たり、さらに隙間からも色んなものが入ってきて、顔に当たります。ドーン!という最後の着地の衝撃で、シートに体が叩きつけられ・・・・静寂。 上原さんの無事を確かめたいのに、声がでない。ゆっくり目を開くと、膝が伸びきっている。強い痛みがあるような気がするけど、よく分からない。膝に力がまったく入らない。 口を開くと、「うう・・ああ・・・」といううめき声しか出ない。上原さんの方からも、「うあああーっ」という苦しそうなうめき声。ゆっくり首をひねると、なんとまた肋骨あたりを押さえている!! 「だ・・大丈夫か?」 「分からん・・膝の感覚がない・・・これで動けば大丈夫と思うけど」 ゆっくり膝を曲げてみる。曲がらない。目をつぶって深く深呼吸してみる。もう一度ゆっくり曲げてみる。 おお・・・曲がった!足をついて、力を入れてみる。い・・いたたたたたた!でも、歩けないことはなさそう。 「上原さんは?肋骨?動ける?」「う・・動ける。降りるぞ・・」 ナビ側のドアは開かないので、ドライバー側から一緒に降りる。 そうだ、リタイヤ届・・・と思うが、ロードブックがどこにも見当たらない。 頭上のストレートからは、後ろゼッケンが通過していく音が聞こえる。まさか落ちてはこないと思うけど、とにかく早くここから上がらないと!! 上原さんの後を追って上がるが、上から見たのと同様、見た目は緩やかな斜面なのに、実際は背の高い草が生えているだけで、斜面はかなり急。さらにあちこちに木が倒れていて、足を踏み込むと思ったより深かったりして、足場はかなり悪い。こんなのがフロントガラスを突き破ってこなくて良かったなあ・・などと考えて登っていたら、踏ん張った途端に膝の力が抜け、踏み外してまた転げ落ちた!「ぎゃああああ!」メットを被ったままで良かった。生身の3回転落下(汗) 私たちが道に上がるまでに2台が通過し、ようやく3台後ろにOKサインを出すことができた。 5台にOKサインを出し終わり、やっとメットを外す。 「そうだ、リタイヤ届出さないかんけど、ロードブックがどこにも見つからんやったんよ」 「おお・・・なんか車のはるか外に放りだされとったぞ」 「あらまあ!どっから飛んでったとやろね・・・」 「もうどこにもガラス残ってなかったからな(笑)」
全車通過後、オフィシャルの方にSSスタート地点まで連れていってもらうことになり、その前にインテから荷物を取り出すことに。斜面を下ると、途中に見たことのあるミラーやらスポイラーやら色んなものが散乱していて、それらを拾いながらインテへ向かう。 改めて見ると、インテはすごい状態だった。 ロードブックは車の外に放りだされ、ぬかるみに浸かっており、救出不可能。ペースノートはフロントガラスとダッシュボードの間に挟まって、抜き取り不可能。車検証などの必要書類は、ナビ道具入れを私が膝で叩き潰したため、これも抜き取り不可能(アルミの道具入れが、きれいに膝の形に潰れておりました)。 でも、落ちたときの状況から考えると、この程度で済んでよかったのかも・・・。
SSスタートに戻り、上原さんに膝を診てもらう。どうやら関節は無事らしく、強い打撲であるらしい。ほっ。 上原さんは顔と首にガラスの破片が刺さり、あちこちから血がにじんでいる。そして肋骨が痛いらしい・・。 私のレーシングスーツにも、あちこち血がついている。ガラスの刺さった手であちこち触ったからか?? (上原さんと某ドライバーW氏は、『〇理だ(嬉)!』と言っておりましたが) ケガの程度は2人とも、ムチウチと全身各所に強度の打撲。アザの残りやすい私は、肘や膝が既にものすごい色になってきています。上原さんは、それプラス2年連続肋骨損傷・・・。 その後、オフィシャルの方たちが「インカービデオは撮れていますか?」と期待に満ちた顔で聞いてきたので、早速試写しましたが、残念ながらストレート上で2度ほど衝撃があった際に、もう停止していたようです。
せっかく2日目まで生き残ったのに・・4位でタイム的にもいいところにつけていたのに・・今回は絶対完走&入賞できると思っていたのに!悔しくてたまりません。 応援して頂いた皆さん、支援して頂いた皆さん、サービスして頂いた皆さん、本当に申し訳ありません。 買い手のつかないインテは、無事、保険屋さんに買って頂くことになりそうです。
追記・・・夜、ホテルの部屋でジーンズを脱いで見ると、左足の色と形が変わり果てておりました。 さらに、レーシングスーツの上からの衝撃で、一部出血もしておりました。(気づかなかったのがすごい) ダンナと友人に画像を送ってみると、「死体のような足だ・・」と返事が返ってきました・・・。 さらに、夜中にはムチウチの痛みで悪夢を見て目を覚まし、翌朝はベッドから起きられませんでした。 今度からは、もっとナビシートを後ろにして走ろうと心に誓いました(笑)
DC5はもう修復不可能なので、このラリーがDC5で走る最後の、2駆部門の最後のラリーとなりました。 こんな形で終わってしまうなんて、すごく悔しくて悲しくて残念です。 この悲しみを・・・次のマシンでぶつけます!(懲りてない)