Ritz パワーシフトMS-001/MS-001(24)
発売元: リッツ
http://www.ritz-sol.co.jp/
ボルテージチューニングあるいは蓄電チューニングと呼ばれるアイテムが市場に登場してはや数年。当初の胡散臭さを乗り越えて、相応に効果のあるアイテムとして一定の評価を得ているようですが、みなさんの印象はいかがでしょう。最近ではより手軽にその効果が楽しめるよう、バッテリーに直接つなげるのではなく、シガーライターソケットに挿し込む製品が登場していますが、今回テストしたのもそのタイプ。あのスーパーヒューズで知られるリッツの『パワーシフト』です。
バッテリーに接続するタイプも含めて、この種の製品は余剰電流を内蔵したコンデンサーに蓄え、アクセルを急激に全開にしたときなど、一時的に電圧が低下したときに放電してそれを補う「蓄電タイプ」が主流になっていますが、このパワーシフトは、電気の流れを整えることに主眼を置いているのが特徴です。
具体的には、コンデンサーとインダクター(コイル)を中心に、特殊な半導体や抵抗、LEDから構成される電子回路を内蔵し、各部の電気回路に浮遊する残留電磁気や正常な作動を妨げる電気ノイズを除去。クルマ全体の電気の流れを整えることで本来の性能を引き出し、結果的にドライバビリティや静粛性、シフトフィールの向上。燃費の改善。カーオーディオの音質アップ。排ガスのクリーン化などを果たすということです。
私自身が電気にあまり詳しくないこともありますが、正直なところ原理的には???という印象。しかし、何事も実際に試してみるのが私のモットー。平成14年式のイスト(1.5L/FF)でテストしてみました。
装着はシガーライターソケットに挿すだけなので10秒とかかりません。挿し込むソケットはリアシートやラゲッジスペースにあるアクセサリーソケットでも、さらには市販の分岐ソケットを介しても効果は変わらないということです。通電するとトップのLEDランプが点灯して作動を知ることができるのも便利です。
走り始めてすぐに気づいたのが発進時のエンジンの軽さ。クルマの動き出しが装着前より明らかに機敏になり、その後の加速も力強さを増しています。ただ、この領域は最も変化の出やすいところ。もちろん程度の差はありますが、電気系アイテムに限らず添加剤類でもたいていの製品で同様の変化が感じられます。
今回のパワーシフトで驚かされたのは、その“いつもの”領域だけでなく、一定のスピードで流している状態でもエンジンが軽く、そこからのアクセルレスポンスも向上したこと。このフィーリングは4名乗車時でも変わらず体感できます。そしてもうひとつは、燃費にも明らかな変化が出ている点です。
テスト車のイストには、こういった製品のテスト指標のために常にテクトムの燃費マネージャーを取り付けているのですが、ガソリンがほぼ半分のときにパワーシフトを装着し、その時点の平均燃費表示が8.4km/L。装着直後からその数値が少しずつ上がり、燃料警告灯が点灯して給油した時点では8.8km/Lまでアップ。満タン法でも同じ8.8km/Lになりました。
ガソリン半分で約5%アップということは、単純計算で満タンなら10%上がることになります。満タンからのテストは現在続行中でまだ結果が出ていませんが、今までと同じ走りでよければ燃費が向上することは確実な印象を受けました。
ちなみに、今回テストしたのはDC24V仕様のMS-001(24)。本来はバスや大型トラックなどの24V電装車を対象としたものですが、LED表示が若干暗くなる程度でDC12V車にもそのまま使用できるということ。ただし、明らかなメリットがあるわけでもありませんから、12V電装のクルマには12V用を使った方がいいでしょう。
効 果:★★★☆☆
作業性:★★★★★
買得感:★★★☆☆


